result
製品事例
透明アクリルの肉厚射出成形
こちらは透明アクリルの肉厚成形および追加工の事例です。
材質には光線透過率が高く、光学部品に多用されるアクリル(PMMA)を使用し、外径Φ70mm、厚み30mmという非常に肉厚な形状を100tクラスの射出成形機にて成形しました。ロット数は10個からの小ロットに対応し、成形後にネジ溝や微細穴の切削加工および表面のバフ仕上げを一貫して実施しています。
アクリルは透明性に優れる一方で、成形収縮率が大きく、特にこのような厚肉成形においては、冷却時の体積収縮に伴うヒケや内部気泡(ボイド)、さらには残留応力による光学的な歪み(偏光)が発生しやすいという課題があります。これらのリスクを排除するため、肉抜き箇所の提案、金型温度の精密な制御と流動解析に基づいた保圧条件の最適化を行いました。ゲート位置や保圧の時間を工夫することで、肉厚でありながら内部欠陥がなく、クラックを抑制した成形体を安定して成形することに成功しています。
成形後の追加工においても、素材の脆性を考慮した切削条件を設定し、要求精度をクリアしました。本事例により、成形から追加工、表面仕上げまでを一元管理することで、調達リードタイムの短縮と製造コストの低減を実現し、お客様の開発効率向上に貢献しました。肉厚な透明樹脂部品において、外観品質と寸法精度の両立にお困りの方はぜひご相談ください。