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製品事例
通信機器向け検査機器カバーABS樹脂射出成形
こちらは通信機器向けのABS樹脂アロイ筐体部品の成形事例です。
ABS樹脂が持つ良好な成形加工性(流動性)を兼ね備えたABSアロイ樹脂を使用し、内部に複雑なリブやボス構造を有する薄肉の筐体部品を射出成形にて製作しました。量産ロットにおいて、精密な嵌合(組み立て)に必要な寸法公差を厳格に管理しています。ABSアロイは機能性に優れる一方で、溶融粘度が高くなりやすく、薄肉部への充填不足や、過度な射出圧力による内部応力が原因で、成形後に「反り」や「ねじれ」が発生しやすいという技術的課題があります。この問題を解決するため、高度な流動解析を実施して最適な多点ゲートの配置を導き出し、金型内の圧力損失を最小限に抑えました。さらに、金型内のガスを効率的に排出する構造を設けることで、薄肉かつ複雑なリブの先端まで樹脂を確実に充填させ、歪みのないフラットな筐体面と高い寸法安定性を実現しました。材料特性を最大限に活かした金型設計と成形条件の最適化により、製品の軽量化と高剛性を両立しつつ、成形不良率の大幅な低減による製造コストの最適化を達成しました。強度と意匠性が求められる精密筐体の開発において、設計段階から量産まで信頼できるパートナーとしてサポートいたします。