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製品事例
工作機械用インシュレータ
こちらの製品は、工作機械や航空機分野で使用される小型のインシュレータ・絶縁材部品で、NC旋盤加工を用いて製作された量産部品の事例です。本製品の材質には、電気絶縁性、耐熱性、耐薬品性に極めて優れたPTFE(ポリテトラフルオロエチレン/フッ素樹脂)を選定しています。PTFEは優れた誘電特性を持ち、高周波環境下でも安定した電気絶縁性を維持するため、航空機分野や工作機械分野などの過酷な環境下で高い信頼性を要求されるインシュレータ部品に最適です。今回の製品は非常に微細なサイズでありながら、100個から1,000個規模の量産対応を行っています。寸法精度においては、特に中心部の貫通穴に厳しい公差が設定されており、ミリ単位から1/100mm(ミクロン)単位の精度範囲内での安定した仕上がりが求められる仕様となっています。
PTFEは優れた化学的特性を持つ反面、柔軟で弾性変形を起こしやすく、切削時の熱膨張係数も大きいことから、高精度な旋盤加工が極めて難しい材料です。特に薄肉部や微細な貫通穴の加工では、チャッキング(材料の保持)による締め付け歪みや、切削刃物の押し付け力によって芯ずれ・真円度の低下(寸法ブレ)が発生しやすくなります。ヤマデンでは、この課題に対して材料への負荷を最小限に抑える専用の治具を考案し、保持方法を最適化しました。さらに、PTFEの融点や熱膨張を考慮した最適な切削速度と送り量を選定し、シャープな切れ味の工具管理を徹底することで、加工熱による変形を抑制し、厳しい内径公差と卓越した真円度を全数において実現しています。
今回の取り組みにより、ばらつきが生じやすいPTFEの量産加工において、高い寸法再現性と均一な外観品質を維持したまま、安定した部品供給体制を構築いたしました。